作品の保管の方法とスペースは意外と大変な話
油絵やアクリル画を主に制作していた時の話
私は油絵をはじめてからアクリルに転向し活動を休止するまでに、真剣に保管をどうしようか悩み続けていました。
まずスペースの問題、温度の問題、湿度の問題。
この条件が揃った場所など用意する術もなく、私は保管を実家に頼んだり、自宅の湿気の多い部屋に保管していました。
なぜこんなに場所を取るのか?
キャンバスは厚みがあり、一枚でなかなかのボリューム、しかも100号となると畳一畳分のスペースを占めるのです。
「ゆくゆくは売れるかもしれない、いや必ず売れる」
そう信じて保管していたのですが。
結果は売れず在庫の山、そう売れなければただの場所を取るモノなのです。
作者本人からすれば思いのこもった作品達。
それは家族からすれば疎ましい存在。
それに輪をかけてインスタレーション(空間表現)までしたもんだから、
場所がいくらあっても足りない。
そこで私は考えました、場所を取らない最適な答えを見つけ出したのです。
それは水彩画、それとパソコンです。
水彩画は薄い紙、厚みがないので場所を取りません。
パソコンもデータなので機材さえ揃えば場所を取りません。
ゆくゆくはインスタレーションをやりたいですが、
本作品に移る前のコンセプトの蓄積には最適なのです。
これからはこう言った活動をするつもりで今、作っています。